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【投稿作品】それぞれのラストシーン

たかしんに氏たこ氏あさぎり氏第9幕&あさぎり氏第10幕猫野丸太丸氏 ・うさ氏英明氏フレッシュイア氏

じょーかー

 



第五幕

 
 
「俺は〜美由紀ちゃん〜♪無茶苦茶かわいいぃ〜 ギャルだぜぇ〜♪」

鏡の前に立ち鼻歌を歌いながらポーズをとるアタシ。
その後には、泣きながらそんな様子を見詰めるアタシ・・・オヤジとなったアタシがいた。

「へへへ。ほんっとどれにしようか迷っちまうぐらい沢山あるんだな☆これなんかヤラしくていい感じだねぇ。お!これはまたヒラヒラがついてて・・・これもカワイイじゃないかぁ!」

オヤジはひっくり返した引出しから、床一面に広がったアタシの下着を1枚1枚手にとっては、ニヤニヤと頬をほころばせて言った。

身動きできないアタシをよそに、オヤジは少しずつだけれど確実にアタシを・・・前田美由紀を奪っていく。

「黒はキミには似合わんよ。そんなに背伸びしないで、もっと可愛らしいのがいいと思うぞオジサンは。そーだなぁ・・・やっぱピンクってのは女の子の特権だもんな☆これにしよう!」

そう言いながらオヤジは、買ったばかりのアタシのパンティを手に取り、それを左右にピンっと伸ばして、にやぁっと笑った。
オヤジは、だらしなく口をあけて、それを不器用に履いていく。
アタシのお尻がスッポリと、そのなかに収まると、オヤジは鏡にオシリを突き出してパンパンと2回叩くと「よしっ!」と小声で言った。
次に同じ色のブラジャーを手に取り両手を通す。

「おおおっ・・・・・なんか、こう、胸があるぜって実感が湧くね!」

以外と簡単にブラジャーを見につけたオヤジは、今度は両手で左右からアタシの胸を寄せてニカッと笑った。

「これが谷間があるって感覚なのかぁ・・・・くううううううううっ!堪らんなぁ!」

そして、さっき取り出した、やっぱりピンクのノースリーブを来てアームウォーマーに手を通し、エナメルのミニスカを履く。
そこにいるのは間違い無くアタシだった。

「ふふっ・・・・ふははははははっ!だーっはっはっはっはっ!!アタシ前田美由紀でぇーすぅ☆なーんちて!ぎゃははははははははっ!!」

いや・・・・アタシじゃない・・・・・・
それは間違い無くアタシのカラダを奪ったオヤジだった。

「さて・・・ちょっくら出かけてくっからよ☆お前は・・・そーだなぁ。。。ずぅぅぅぅっと鏡を見詰めてるがいいさ。ずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっとな!特にアソコ☆だーっはっはっはっはっは!!」

「何処に行く気?!」

リモコンによって小さく変換されたアタシの小さな叫びがオヤジの声で流れる。

「さて?何処だろうなぁ?」

そう言いながらオヤジは化粧台に前屈みになって自分の顔を突き出した。
右手をアタシのホッペにあてて、うっとりした表情を浮かべている。
そして

「何人の男が引っ掛かるかねぇ?」

と言って、鏡に向かってウィンクした。

「じゃあな☆」

「ま、待って!」

アタシは鏡に写る醜いオヤジのカラダから目を逸らす事も出来ずに叫んだ。
それでも無情に玄関へと遠ざかっていく足音。

また鏡の中のオヤジは大粒の涙を流した。

「おっほぉぉぉぉぉ!このブーツのピッチリ感がまた何とも!ふふふふふっ」

と、オヤジの声が玄関から聞こえた瞬間だった。
 
♪テーれーれーれれーれれーテーテーテーれれー♪

アタシは心臓が凍りつくのを感じた。
ベットに置かれたアタシのバックの中でケータイが着メロを鳴らし始めたのだ。

バタンっ!

玄関のドアが締まる音が聞こえる。

アタシはホッと胸を撫で下ろした。
アタシの友達に、アイツを会わせるなんて絶対に出来ない。
何とかしてケータイを隠さないと。。。

「なーんちて!」

「!!!!!!!!」

部屋の隅でアタシの声がした。

「誰からかなぁ?へへへ。ケータイぃぃぃぃ」

「ま、待って!やめて!!」

 
Pi☆
 

「もしもーし?」

鏡にケータイを片手に舌を出すアタシが写った。

もう・・・どうすることも出来ないの。。。。。

「ん?まるきゅー?!何だそれ?!・・・・・・ああ・・・・・はいはい・・・・・・・おーおー109のことな!おーおー知ってる知ってる・・・・・・・・・うん・・・・ああ・・・・・・6時にぃ?!へへへ・・・いいぜ・・・・・・・・ん?!変?!何が?・・・・アタシがぁ?・・・ちっとも変じゃないわよ☆うふふ。・・・うん・・・待ってるねん☆あ!その・・・ちょっと今日はぼけーっとしてるかもしれないから、そっちから声かけてくれるか?・・・・ああ・・・・念の為・・・・ああ・・・んじゃ、そーゆーことで」

「誰?!誰なの?」

「むっひっひっひ〜」

「待てよ!誰からなのよ!!」

「行ってきまぁ〜すぅ☆」

「待てってば!」

そしてまた、アタシの長い1日が始まる。。。

 

 

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