【本編】プロローグ第一幕第二幕第三幕第四幕第五幕第六幕第七幕第八幕

【投稿作品】それぞれのラストシーン

たかしんに氏たこ氏あさぎり氏第9幕&あさぎり氏第10幕猫野丸太丸氏 ・うさ氏英明氏フレッシュイア氏




 GTOターミナル

フレッシュイア・ヴァージョン

 

いま、アタシは、駅のプラットフォームに立っている。
オヤジの体で・・・。

変態オヤジにカラダを奪われたアタシは、オヤジの代わりに、オヤジとしてオヤジの会社に向かっている。

思えば、あの変態オヤジとカラダを交換されてしまってから、初めて一人になれた気がする。
だけど、今のアタシは、システムRとかいう機能のオートパイロットモードにされているらしく、自由に行動することはできない。
普段あの変態オヤジがとっている行動を、自然にアタシがしてしまうらしい。
アタシは憂鬱だった。

アタシのカラダのオヤジは、アタシの高校時代の制服を着て、アタシの部屋で狂乱の一夜を過ごした。
そして、その制服を着たまま、どこかに出かけていってしまった。
いったいあの変態オヤジは、アタシのカラダで、どこで何をするつもりなんだろうか?
もうどうにでもなれ、とアタシは思ってしまっている。
アタシの・・・前田美由紀の人生が、無茶苦茶にされてしまった。
もっとも、アタシの人生なんて、大して楽しいものではなかったけれど・・・。

でも、それだけじゃない。
アタシは、これからこのオヤジのカラダで生きていかなければいけないのだ。
本当かどうか分からないけど、あの肉体交換機は、二度と元に戻れないシステムになっていると言っていた。
それだけでもおぞましいのに、アタシは、あのオヤジの奴隷として生きなければいけない。
いったいアタシはこれからどうなってしまうのだろう。
おそらくアタシは、死ぬまでこのままなのだ。
いっそ、もう死んでしまいたい。
でも、アタシには死ぬことさえ許されない。
システムRはそれを許さない。
自殺はできないようになっているらしい。
舌を噛み切ってやろうと何度思ったことか。
駅のプラットフォームから飛び降りてやろうと何度思ったことか。
いったいアタシはどうなるのだろう。
こんなバカげた状態で、アタシの精神はいつまで持つだろうか?
いっそ気が狂ってしまった方が楽かもしれない。

電車がやってきた。
他のサラリーマンに混じって、アタシも同じように列に並んで電車の中に入る。
電車にはOLも何人か乗り込んだ。
アタシの前に並んでいたOLからは、いい香りがした。
朝のラッシュ時のため、かなりの満員電車だ。
アタシはフリーターをしていたけど、満員電車に乗ったことはある。
でも、そのときとはかなり感じが違う。
きっと、今のアタシのカラダは、ぶくぶくに太っているからだろう。
随分窮屈に感じた。

それだけじゃなかった。
満員電車に乗ったときに、いつも匂ってきたあの不快な匂い。
あの匂いを感じなかった。
オヤジどもの匂い・・・。
アタシは、ぞっとした。
アタシも、あの匂いを自分のカラダから出しているのだ。
カラダを交換されてすぐは、アタシは自分のカラダから出るあの匂いを嗅ぐことができた。
でも、いまは感じない。
自分の匂いも、アタシの周りにいるオヤジたちの匂いも・・・。

アタシの前にいるOLは、アタシから顔を背けて向こうを向いている。
アタシから、あの匂いがする証拠だ。
もっとも、ただ単に、今のアタシのオヤジのカラダとなんかと向き合いたくないだけかもしれないけど。
でも、やっぱり、アタシからはあのオヤジ特有の匂いがしているはず。
アタシは・・・。
アタシは・・・あの匂いに、慣れてしまったのだ。

アタシは愕然とした。
慣れる。
鈍くなる。
麻痺してしまう。
人間には、そういう機能がある。
精神を崩壊させないように。
それは、アタシにとって喜ばしいことなのだろうか。
アタシが・・・。
アタシが、このオヤジのカラダでいることに・・・慣れてしまう。
それは、アタシにとって恐怖でしかなかった。


電車が、次の停車駅に近づき、速度を落とした。
慣性力でアタシのカラダが傾く。
アタシは、アタシの前のOLのカラダにもたれかかってしまった。
そのOLの髪からは、いい匂いがした。
甘い香りだ。
かばんを持っているアタシの手の甲が、OLの柔らかいお尻に触れてしまっている。
アタシも、ちょっと前まではこういうカラダだったのに・・・。

そのとき、アタシの股間に変化が起こった。
アタシの意思とは無関係に、アタシのアレが膨張したのだ。
いけない。
今のアタシは、あの変態オヤジの行動パターンで行動するようにプログラムされているのだ。
アタシが、痴漢行為をしてしまったら、どうしよう。
アタシがこのOLに痴漢行為を・・・。
アタシの股間が益々膨張していく。
ダメ。
アタシが変なことを考えてどうするの。

でも、考えないようにすればするほど、アタシは考えてしまう。
アタシの手が勝手に動いて、このオヤジの手が、OLのお尻を。
想像してしまう。
システムRは、アタシの思考にまで影響を及ぼしてしまうのだろうか。
きっと、あの変態オヤジが、いつも満員電車で思っていることなんだ。
なんていやらしいオヤジなんだ。
でも、アタシが今はその変態オヤジ・・・。
アタシは・・・。
手を、
OLのお尻に。
いや、だめ。

電車が駅にとまった。
そのOLは電車から下りていった。
アタシはほっとした。
でも、もしかしたら、アタシの鼻息が荒くて、OLが嫌がって下りてしまったのだろうか。
アタシにも、後ろのオヤジの鼻息が嫌で、目的地を待たずに電車を下りたことが何度かあった。
今はアタシの方が鼻息の荒いオヤジ・・・。
アタシはやりきれない気持ちになる。

それにしても、あのOLに痴漢行為をしてしまわなくて良かった。
いくらあのオヤジの通りにアタシが行動してしまうと言っても、アタシの意思で行為を辞めることができる。

でも、考えてみれば、アタシの意思で行動をキャンセルしたわけじゃないのかもしれない。
あの変態オヤジだって、毎日痴漢しているわけじゃないだろうし。
あるいは、本当は気が小さくて、痴漢行為を想像するだけなのかもしれない。
アタシはそう思った。
気が小さい分、日ごろのうっぷんが爆発して、アタシのカラダで無茶苦茶をしているんだ。
だから・・・。
うっぷんを晴らしたら・・・。
きっと・・・。
アタシはその楽観的観測にすがりたかった。




電車を乗り継いで、アタシは変態オヤジの会社の最寄り駅に着いたようだ。
駅の改札を出て、アタシは外の道を歩き始めた。
足取りの早いサラリーマンたちの流れと同じ方向に、アタシも忙しく足を動かす。
もちろん、アタシにはどこに向かっているのかは分からない。

「高畑くん」

後ろから、アタシを呼びかける声があった。
今のアタシの名前は、あの変態オヤジの名前なのだ。
高畑康夫。
それが、アタシの名前にされてしまった。
アタシは振り向く。

「あ、お早うございます、課長」

アタシは、声をかけたその男に向かって丁寧に挨拶をした。
どうやら相手は、この変態オヤジの上司らしい。

「や、おはよう。どうしたのかね、高畑くん。服がよれよれじゃないか。それに、君、なんだか匂うよ。風呂にちゃんと入ってるのかね」

「あ、すみません、課長。ちょっと、いろいろあったものですから」アタシは言った。

アタシは、オヤジのカラダにされてしまってから、風呂に入ることすらできなかった。
でも、いまのアタシには、その体臭すらも感じないのか・・・。

「確かに、先週の君は、心ここにあらずという感じだったね。何があったのかはしらんが、しっかりしてくれたまえよ」

課長は、それだけ言うと顔をしかめて、さっさと歩いていった。
二人のOLが、そんなアタシを見て、クスクス笑って通り過ぎていく。

「高畑さんって、ほんとにさえないよねぇ」
「だめよ、祥子ぉ、聞こえちゃうじゃない」
「構わないわよ。あんなオヤジに聞こえたって。あんな小心者、な〜んにもできやしないわよっ」
「確かにそうね。ははは」

このオヤジは、OLたちにもかなりバカにされているらしい。
なんだかアタシは腹が立っている。
アタシをバカにしたあのOLが憎らしかった。
あの二人は、同じ部署のOLだ。
アタシは、思い出すことができた。
あの女、顔だちも整っていて、スタイルも均整がとれている。
アタシだって。
アタシだって・・・。
ちょっと前までは、ああいうスタイルだったのに。
畜生。
あのOLを、このオヤジのカラダにしてしまいたい。
アタシは思った。

アタシは女のカラダに戻りたかった。
もう自分の・・・前田美由紀のカラダには戻れないとしても。
他の女のカラダでもいい。
アタシは、女のカラダに戻りたい。
そして、アタシが女のカラダと入れ替わって、その女をこのオヤジのカラダにしてやるんだ。
この醜いオヤジのカラダに。

・・・!
なんだか、考えていることがおかしい。
もしかしたら、これもあの変態オヤジの思考?
あのオヤジは、女にバカにされたとき、その女と入れ替わってやると思っていたんじゃないだろうか。
その女を自分の醜いカラダにして、自分がその女の美しいカラダを奪う。
それを想像して、憤りのはけ口にしていた。
きっと、そんなところだろう。
あの変態オヤジなら、ありうる。
そして、きっとどこかで、あの精神と肉体を交換する病院のことを知ったんだ。
そして、変態オヤジの欲望が爆発した・・・。

アタシは、そんなことを考えながら、オヤジの努める会社が入っているビルに向かっていた。


ビルの入り口に、一人の女が立っていた。
女は帽子を深く被って、サングラスをしていたが、アタシには分かった。
あの女は・・・。
ヒロちゃんだ!
いや、本当はヒロちゃんじゃない。
ヒロちゃんのカラダを奪ったやつ。
アタシもその正体はしらないけど・・・。
あいつがアタシを・・・
あいつがアタシと変態オヤジのカラダを交換したんだ。

「久しぶりね。どう? そのオヤジのカラダは」アタシがビルに入ろうとすると、ヒロちゃんの姿をしたソイツがアタシに向かって言った。

「なんのことだね?」アタシが言った。

「あらあら、オートパイロットモードなのね。さすが、あのオヤジ、完璧だわぁ」ヒロちゃんのソイツが肩を震わせて笑っている。「ね、ちょっと来てくれない? あなたに話があるの。あなたにとって悪い話じゃないわよぉ」

「俺はこれから仕事なんだが・・・」アタシが言った。

「あら、マジメなのね。じゃあ、これなら、どう?」ソイツはアタシの耳に向かって小声で言った。「あなたのカラダを、女のカラダと入れ替えてあ・げ・る」

「ど、どういうことだ?」アタシは言った。これにはアタシも驚いた。アタシを元のカラダに戻してくれるというのだろうか。アタシの股間が・・・膨張している・・・。

「ふふふっ、カラダは正直ね。来てくれるわよね」

「分かった。行こう」アタシは言った。

「すぐそこに車が用意してあるわ」ソイツが言った。

 

アタシは、ビルのすぐ側に止まっていた黒づくめの車に乗り込んだ。ヒロちゃんのソイツも、アタシの横に乗り込んだ。

「出して」ソイツは、運転席にすでに乗っていた男に向かって言った。車がゆっくりと動き出す。

「俺を女のカラダと入れ替えてくれるとは、どういうことだ? 俺を、元のカラダに、前田美由紀のカラダに戻すということか?」アタシはソイツに尋ねた。

「残念ながら、それは違うわ。あのシステム、グレート・トランス・オペレーティング・システムは、一度交換したカラダの組み合わせでの肉体交換はできないようにプログラムされているの」

「それじゃ、どういうことなんだ?」アタシは言った。いったいどうするというのだろう。

「ふふふっ。あなたとあのオヤジ・・・前田美由紀のカラダだけどね、二人に盗聴器を仕掛けて置いたのよ。システムRの利用客は初めてだったからね」

「えっ、それじゃ・・・」

「そうよ。二人のやりとりは逐一聞かせてもらったわ。最高ね、あのオヤジ」そう言って、ヒロちゃんのソイツは大笑いした。「そのやりとりを聞いて、あたしは思ったのよ。女をオヤジのカラダにするのって最高におもしろいわって」

なに? なにを言ってるのよ、こいつ。

「それで思いついたのよ。あなたの、そのカラダに、女を次々と入れ替えてやるの。くふふっ。面白いと思わない?」

狂ってるわ。
狂ってるわ、こいつ。
でも、アタシの股間が・・・。

「あたしは自分のカラダ、処分しちゃったのよ。失敗したわ。せめて冷凍保存でもしておけばよかった。もっとも、よぼよぼのじじいだったから、もうあんまり使えないんだけどね。くはははっ」

なによ。
なにがそんなに面白いのよ。
でも、アタシは興奮していた。
それはつまり、アタシは女のカラダに戻れるってこと?

「あなたにとっても、悪いことじゃないと思うのよ。ずっとそのオヤジのカラダでいるのって嫌でしょう? 女のカラダに戻りたいって思うでしょう?」

「ああ、思う」アタシは言った。アタシは本当にそう思っていた。「本当に・・・女のカラダに、して、くれるのか?」アタシの鼻息が荒い。「ああ、たまらん。ペニスが、もうはちきれそうだ」

「くははっ。いいのよ、ここでしたって。なんなら、あたしが口でしてあげようか?」

「ああ、頼むよ」アタシは、自分の意思に反して、ズボンのチャックを開けて、大きく膨張したそれをむき出しにしてしまった。「アイドルの君にしてもらえるなんて、最高だよ」アタシは言った。

「うふふっ。あたしはプロ並みにうまいわよぉ」そう言って、ヒロちゃんのそいつがアタシの・・・ペニスをくわえた。いやっ、やめて。

「ああ、気持ちいいよ。ほんとにプロ並みだ・・・」いやよ、やめて・・・。でも・・・、本当に、気持ちいい・・・。 

「うふふ。あたしは、このカラダ長いからねぇ。本当は、解散前から入れ替わってたのよぉ」ヒロちゃんのそいつが、アタシのそれを口にくわえたまま言った。

アタシはショックだった。アタシが見ていたヒロちゃんは、アタシが応援していたヒロちゃんは、既にこいつだったのか・・・。

「ああっ、気持ちいい・・・出るっ!」それは、本当に気持ちよかった。アタシは、ヒロちゃんのソイツの口の中に発射してしまった。

「くふふっ。あなたの、おいしかったわ。どう? 気持ち良かったでしょ? 残念ね。女になったら、その気持ちよさは味わえなくなるわよ」ヒロちゃんのそいつは、口からこぼれ落ちる精液を舐めまわしながら言った。

「いや、これはこれで気持ちいいが、女の快感の方がもっと気持ちいいはずだ。俺はそう思う。ガキのころから、まだこのペニスの快感を覚えたてのころから、そう思っていた。俺はずっと女になりたかったんだ」アタシの口が勝手に動く。

「そうでしょうね。くふふ。いいわよ、女にしてあげる。あなたもそれでいいでしょ、前田美由紀さん。いやなはずないわよね、ふはははっ」ヒロちゃんのそいつはまた大笑いした。

確かに、アタシは女に戻りたい。それは、本当にアタシの気持ちのはずだ。でも・・・。他の女のカラダになるというのは・・・。

「その女のカラダは、ぴちぴちの若い女のカラダなんだろうね。しかも、美女じゃなきゃいやだぞ」アタシの口が勝手に動く。

「もちろんよ。前田美由紀のカラダに比べたら、ランクは落ちるかもしれないけど、とびきりのを用意させてもらっているわ」ヒロちゃんのそいつが言った。

若い女のカラダなら、いいのじゃないだろうか。アタシは思った。別の人生を送ればいい。もうアタシは、自分の・・・前田美由紀としての人生にあまり固執はしていなかった。確かに、魅力的なカラダで生まれたことは、いろいろ得なこともあったと思う。でも、その分、他のいろいろなことで損をしている。実際、アタシが魅力的なカラダをしていたから、友達のお兄さんに無理やりにやられるなんて悲惨な初体験を迎えてしまった。結局のところ、男はアタシを性欲の対象としてか見ていない。あの悲惨な初体験以来、アタシには男はみんなそうだとしか思えないのだ。それに、アタシが魅力的なカラダでなかったら、こんな変態オヤジとカラダを交換させられるなんてふざけたこともなかった・・・。

「そいつは楽しみだ。俺のガキの頃からの妄想が実現するんだな。ぐひひひひ。楽しみだよ。ああ、また膨張してきた」

「すでに、前田美由紀のカラダに入ってるオヤジの了承はとったわ。あの、オヤジ、交換の瞬間を見たいとか言ってきたの。ほんとに困ったオヤジよねぇ。くははっ。気持ちは分かるけどね。今、待ち合わせ場所に向かっているところよ」

アタシは女のカラダに戻りたい。でも、それで本当にいいのだろうか。それはつまり、犠牲者を増やすということ。アタシと入れ替わった女は、このオヤジのカラダになってしまうということだ。・・・。構わないじゃないか。アタシは思う。アタシが女に戻るには、そうするしかない。それに、自分と入れ替わった女がオヤジになるのは、面白いような気がしてしまった。たぶん、それは、あの変態オヤジの思考。アタシの気持ちではない、と思いたい。

「着いたわ。それじゃ、オヤジを連れてくるから、ちょっと待っててね」ヒロちゃんのそいつは、そういって車から下りた。

どんな女と入れ替わるのだろう。アタシは思った。アタシの・・・、前田美由紀のカラダよりはランクが落ちると言っていた。それは・・・、残念だけど、でも、いい。若い女であれば、それで。いや、こんな醜いオヤジじゃなければ、なんだって。早く、早く、女に戻りたい。アタシの股間がぱんぱんに膨れ上がっている。

「お待たせ。連れてきたわよ」ヒロちゃんのそいつは、再びあたしの隣に乗り込んだ。「あ、あなたは、助手席に乗ってもらえる?」

「うひひひ、久しぶりだなぁ、ミユキちゃ〜ん」アタシのカラダのオヤジが車に助手席に乗り込んで、後ろを振り向いてアタシに話しかける。オヤジは、アタシの高校時代のブレザーの制服を来て、遊び歩いていたらしい。「うはははは、やっぱりミユキちゃんのカラダ、モテモテだなぁ。カワイイもんなぁ、今のオレって。何人の男に声かけられたと思う? うひゃひゃひゃ、かたっぱしからふってやったけどなぁ。なんかおごってもらったあとでな。くははははは。ちょっと胸をさわらせてやるだけで無茶苦茶喜びやがるんだ、あいつら、わははははは」

「うおおおおぉぉっ、たまらんっ! おい、この女子高生のカラダと入れ替えてくれるのか?」アタシの口が勝手に動く。アタシは自分の手で股間をしごいてしまう。

「だっはっはっは。おい、ミユキちゃん、オヤジのカラダが板に付いてきたじゃないか。これから入れ替えちゃうのがもったいないなぁ」アタシのカラダのオヤジが言う。

「何言ってるの? これは、あなたの元のカラダよ。それは、システム上できないっていったでしょう」ヒロちゃんのそいつがアタシに向かって笑って言った。

「そうかっ、俺は元はこの女子高生だったのかっ。あああっ、それはすごいっ! すごすぎるぞっ!!」アタシはさらに激しく股間をしごいてしまう。

「だぁ〜はっはっはっはっ、しょうがねえオヤジだなぁ。おいおい、こっち向けてとばすんじゃないぞ。制服汚されたくないからなぁ。だははは」

「それじゃ、車を出してちょうだい」ヒロちゃんのソイツは、ポケットティッシュをアタシに向かって突き出しながら、運転手に向かって言った。車はゆっくりと走り出した。

ヒロちゃんのソイツはケイタイで電話をかけた。「あ、もしもし、わしぢゃ。そうだ。こっちはもうピックアップした。そっちはどうだ? 分かった。それならちょうどいいな。ふっふっふふ、楽しみぢゃな」




アタシは、あの場所に連れてこられた。
アタシのカラダと、変態オヤジのカラダを交換させられた場所。
そこには、二つの椅子が並べられている。
無機質で不気味で機械仕掛けの椅子。
アタシが座らされた椅子だ。
椅子には拘束具が取り付けられている。
その二つの椅子の上からは長い管が伸びている。
その管は、くるりと一回転して、椅子の背後にある大きな機械につながっている。
これが、グレート・トランス・オペレーティング・システム。
この機械で、アタシとオヤジのカラダが取り替えられてしまった・・・。
そして、今度は、この機械で、アタシと誰かのカラダが取り替えられようとしている。

「ううぉ、すごいなぁ。いかにも肉体交換機という感じじゃないか。あああ、また股間が膨らんできたよぉ」アタシの口が勝手に動く。もう慣れてきてしまった。

「それじゃ、こちら側の椅子に座って。もうすぐあなたのお相手がこっちに到着するわよ」ヒロちゃんのソイツが言った。「楽しみね、くくくっ」

アタシは椅子に座った。
ヒロちゃんのソイツが、白衣を羽織っている。

「さてと、それじゃ、オレはこの特等席で見学させてもらうよ。むっひっひっひ。楽しみだなぁ。どんな女がオヤジのカラダにさせられるのかなぁ。だっはっはっは。・・・知ってるけどぉ」アタシのカラダのオヤジが言った。

え? 知っている? オヤジは相手の女を知っているの?

「教えてくれ。俺はどんな女になるんだ。・・・いや、だめだ。やめておこう。入れ替わった後のお楽しみにしておこうか」アタシは言った。

「まあっ、随分と通だこと。くふふっ」ヒロちゃんのソイツは肩を震わせて笑った。

どういうこと? オヤジが相手を知ってるってどういうこと?

「じゃあ、カーテンで仕切っておきましょうね」ヒロちゃんのソイツが、カーテンをひいて、相手の椅子がアタシから見えないようにした。「もうすぐやってくるわよぉ」 

そのときだ。厚底のブーツの音が聞こえてきたのは。

「本当だ! 本当にやってきたっ!」アタシは叫んだ。

扉が開く音がした。

そして、閉まる。

そして、足音が、部屋の中に入ってきた。

「ほんとにすぐだったわね」ヒロちゃんのソイツが言った。

「ああっ! 堪らんっ! 早く始めてくれっ!!」アタシが叫ぶ。

「そう焦らないで。いろいろ準備があるのよ」ヒロちゃんのソイツが言った。

「うっひっひっひ。楽しみだなぁ。あの娘が俺のカラダにされるのかぁ」アタシのカラダのオヤジが言った。

「んうっ。むごっ。ん、むんん・・・っ!」カーテンの向こうから、うめき声が聞こえる。アタシが最初にここに連れてこられたときと同じように猿ぐるわをされているようだ。おそらく目隠しもされているのだろう。

カーテンの向こうで、人が椅子に座った音がした。
そして、がちゃりと音がした。肘に拘束具をはめられたのだ。
アタシのときと同じだ。

「座ったね! 今、これと同じ椅子に座ったんだねっ!」アタシは叫ぶ。アタシの股間が膨張した。

「うふふっ。今回は交換相手の資料摘出は省略しましょうか。お相手は、あなたがよ〜くしっている人よ、美由紀さん」ヒロちゃんのソイツが言った。アタシがよく知っている人? それって一体・・・。

「そうそう、オレが指定したんだからね。うっひっひっひ」アタシのカラダのオヤジが言った。オヤジが・・・指定した?

「でも、あたしはまだ見たことがないのよ。どんな娘なのかしらね」と言って、ヒロちゃんのソイツはカーテンの向こうを覗いた。「あらっ!美由紀さんとはタイプが違うけど、可愛らしい娘じゃないですかー!」

「そうそう、オレの方がずっと胸もデカくて、オレの方がずっと可愛らしいけどね☆ だぁーっはっはっはっは」アタシのカラダのオヤジが大笑いしている。もしかして、相手の女性って・・・。

「ぐふふふふふっ、俺の知ってる女なのか? はあっ。もうダメだ。気が変になりそうだよ!」アタシは言った。誰なの? アタシの知ってる人?
それってもしかして、もしかして。そんなっ! それはだめよっ!!

「でも、あなたは、自分の視点で相手をみたくないのよね。ふふふっ」ヒロちゃんのソイツは意地悪く言った。「さあ、どうぞ。センズリしていいのよ。あなたの股間はパンパンなんでしょう?」

「よく分かるな。そうなんだっ! さっきからしたくてしょうがなかったんだっ! この感覚もこれが最後だからなっ!!」アタシは叫んだ。そして、ズボンのチャックを下ろして、最高に膨張した自分のそれをむき出しにした。そして、アタシはそれをしごく。淫猥な音が部屋に鳴り響く。

「だっはっはっはっは。オナニーのポーズもよーく似合ってるじゃねえかぁ、ミユキちゃ〜ん」アタシのカラダのオヤジが言う。

「それでは、最終確認事項に移りたいのですが、まあ、それは省略しましょう。術後、再手術はできません。それから、術後のその高畑康夫の肉体には、システムRを継続させてもらいます。よろしいですね」

「もちろんだ! 決まってるだろっ!」アタシは股間を激しく擦りながら言った。

「これで、入れ替わった後も、オレのオヤジのカラダは、オレの言いなりってわけだ。ミユキちゃんを言いなりにできなくなるのは、残念だけどなぁ、うっひっひっひ」アタシのカラダのオヤジが言う。

よかった・・・アタシは開放されるのね・・・。
でも・・・。
カーテンの向こうの女性が、むごむごと何かを言おうとしている。

「今回の手術代は、あたしの提案でもあるので、あたし持ちにしておきますね」ヒロちゃんのソイツは言った。

「そっ、それはありがたいっ。・・・くっ・・・くはあっ!」アタシのそれから、精液が大量に放出され、目の前の床にびちゃっと飛び散った。気持ちよかった。でも、その瞬間、アタシはいいようのない脱力感に襲われた。アタシの知っている人を、この変態オヤジにしてしまうの・・・?

「その代わり、あなたの新しい肉体には、若干の細工をさせてもらいます。勝手な行動をされたら困りますから。このシステムの秘密を守るためです。よろしいですね」ヒロちゃんのソイツは言った。

「ああ・・・ふうぅ、かまわんよ」アタシは言った。もとより、アタシには拒否することはできない。アタシの意思ではない。ある意味、それだけが、アタシの救いのような気がした。

「そして、新しい肉体の快感レベルの調整、スタイルの変更をします。よろしいですね。快感レベルは後で調節できますから、とりあえず、マックスにしておきますね。スタイルも胸を大きくして、くびれのバランスもよくしておきましょう」ヒロちゃんのソイツがいう。「ああ、萌えるわぁ」

「おおおっ! そんなことまでしてくれるのかっ! もう一発できそうなネタだな!」アタシは言った。

「がっはっはっはは、何から何まで、オレの言いそうなことを言ってくれるよなぁ、ミユキちゃん」アタシのカラダのオヤジが言った。確かに、今のアタシは、あのとき、オヤジが言っていたこと、そのままを言っているような気がする。

「さあ、それじゃ、いくわよぉ。あたしのエクスタシーの瞬間・・・。その女の目隠しと、猿轡をはずして!」ヒロちゃんのソイツはカーテンの向こう側に命令した。「でも、その前に・・・」ソイツはアタシに振り向いた。「あなたにも、入れ替わる相手を見せてあげるわ」

「なぜだっ! さっき見せてくれるなと言ったじゃないか。俺の視点から見てしまっては楽しみが半減すると・・・」アタシは言った。

「だぁーっははははははぁ、ミユキちゃ〜ん、今度の場合は、相手を見せた方が楽しみが倍増するんだよぉ。ぐぅわっはっはっはっはぁ、ひい〜っっひっひっひ」アタシのカラダのオヤジが腹を抱えて大笑いしている。

カーテンが捲られる。

ヨーコ!!


カーテンの向こうで、
椅子に座らせていたのは・・・ヨーコだった。

アタシの高校時代からの、親友・・・。
だめっ!!
ヨーコをこのオヤジのカラダにしようっていうの?
そんなのだめ!
ヨーコは・・・ヨーコは・・・アタシの大切な友達なのよ!!!

「おお、これはすごい。前田美由紀に比べればいまいちだが、これはすばらしい、上物じゃないか。なるほど。見てしまってもいろいろ楽しめるなぁ」アタシは、アタシの意思とは無関係なことをしゃべってしまう。「ああ、また股間が膨らんできた。もう一回センズリしていいかな」

「どうぞ。あたしは、ヨーコさんと話があるので、その間、好きなだけしてください。それで最後ですから」ヒロちゃんのソイツが言った。

「だっはっはっは、ミユキちゃーん、おめえほんとにセンズリ好きだなぁ」アタシのカラダのオヤジが言う。

いやっ、だめ。
アタシは、自分の股間に手をやる。
それはまた大きく膨らんでいた。
そして、アタシは、再びそれをしごき始めてしまった。
だめ・・・。
ヨーコにこんなアタシを見られたくない。
ヨーコには、このオヤジがアタシだなんて分からないだろうけど、それでも・・・いやっ!!!

ヨーコに付けられていた目隠しと猿轡が取り外される。
ヨーコの口からよだれが垂れた。
そして、ヨーコは、ゆっくりと目を開いて、アタシを・・・見た。
アタシは、そのヨーコを見ながら、センズリを続けている。

「いやああああっ、なによぉぉぉぉ、このオヤジぃぃ!!」ヨーコが叫んだ。「さっきからいやらしい音を立てていたのはこいつなのぉ!!」

ヨーコ・・・だめ・・・アタシを見ないで・・・。
見られると・・・あ、アタシ・・・さらに興奮してしまって・・・。

「ふははははっ、カワイイ声じゃないか。俺がこの娘になれるんだな?なれるんだなっ?!」アタシは、センズリをかきながら言った。いやっ、そんなのダメ! アタシがヨーコになるなんて。ヨーコをこのオヤジにするなんて・・・だめっ!!

「うふふっ、そうよぉ。あなたは、このヨーコさんになるのよぉ」ヒロちゃんのソイツがアタシに向かって言った。

「なに? なにを言ってるの? 二人とも、何を言ってるの?」ヨーコが言った。「一体わたしに何をするつもり? ・・・あなたは・・・ヒロ? なんで? いったい・・・どういうことなの・・・」

「だはははははは、ヨーコちゃん、お久しぶりぃ。元気してたぁ?」アタシのカラダのオヤジが笑う。

「ミユキ? さっきからこいつらが言ってたみゆきって、やっぱりあなたのことだったのね」ヨーコの顔が険しくなる。「・・・さっきから、大声で笑ってたのは、やっぱりミユキだったのね!! もしかして、これはあなたのしわざ? ミユキぃ・・・、あなた、一体どうしちゃったの? わたしたち、親友じゃないの? なんで、どうして? どうして、わたしにこんなことするのっ!!!」そして、ヨーコの顔が曇った。「ミユキぃ、昨日から、あんた変だよ。わたしにあんなことするし・・・。勝巳君もフっちゃったんだって? 勝巳君、怒ってたよ!」

アタシのカラダのオヤジは、ヨーコの言うことを無視して、笑いつづけている。

「だーはっはっはっは。ヨーコちゃん、君はその親友と入れ替わりに、そこにいるせんずりオヤジのカラダにされちゃうんだよ。だーっはっはっはっは。愉快だっ! こんな愉快なことがあるかよっ! がはははは」

「なに・・・? 一体なにをいってるの? わたしがこのオヤジに? なにバカなこと言ってんのよっ!!」ヨーコが叫ぶ。

「もう、あのオヤジはっ。あたしの台詞をとらないでよっ」ヒロちゃんのソイツが言った。そして、その瞬間、ソイツの目つきが変わった。「そうぢゃよ。ヨーコさんとやら。ここは、人間の精神と肉体を交換する病院なんぢゃ。これから、このセンズリおやじと、お前さんのカラダを交換するんぢゃ!! うひひひひっ」

「だーっはっはっは、決まったぜ。ヒロちゃんじじい!! あんた最高だぜ。オレもそこの汚えオヤジみたいにセンズリこきてぇっ! うひゃひゃひゃひゃ!」アタシのカラダのオヤジが言った。「だあっはっはっは、別に今のオレは、そんなにしこしこ一生懸命センズリこかなくたって、こうやってパンティの上からまさぐるだけで、いけちゃうけどなぁ。うししししし。ああ、きもちいいぜえええぇぇぇっ!!」アタシのカラダのオヤジは、スカートを捲って、パンティを引っ張り、股間に食い込ませる。そして・・・いやっ!! アタシはそれを横目に見ながら、せんずりを続けている。もう何度も出しているので、そう簡単には射精しそうにない。

「・・・なに、言ってるの・・・。そ、そんなバカなこと・・・が」ヨーコがつぶやく。

「信じようと、信じまいと、構わんぞ。もうすぐ、分かることぢゃからな。くっくっくっ。そのまえに、あの変態お嬢さんが、お前さんの親友の前田美由紀に見えるかな? うひひひ」ヒロちゃんのソイツが言った。

「・・・!!!!」ヨーコの目が見開く。「それじゃ・・・あのミユキは・・・そんな・・・そんな・・・、うそでしょ、ミユキぃっ! うそだと言って!!」

「んんんっ、気持ちいいぜっ!! 昨日から何度もいっちゃってるけど、いつまでたっても飽きないぜ、女の快感はよっ!! またこのブレザー着てオナるっていうのがいいよなぁ、しゃしゃしゃっ!!」アタシのカラダのオヤジは、ヨーコの叫びを無視して、オナニーに興じていた。

「ミユキぃ、ミユキぃっ。あたし、信じてたよ。あなたとわたしは本当の親友だって。いつもわたしは、あなたの引き立て役にしかなってなかったかもしれないけど、でも、わたしは、それでもよかった・・・。昨日、あなたに、あんなことされても、わたしは、ほんとうは・・・。突然だったから、泣いちゃったけど。でも、わたしは、わたしは・・・嬉しかったよ。ミユキぃ・・・なんとか言ってよぉっ! ミユキったらぁっ! ねえっ! ミユキぃっ!!!!」ヨーコは泣き叫んだ。

ヨーコ・・・
ごめん・・・
あなたがいやがればいやがるほど・・・
泣き叫べば泣き叫ぶほど・・・
今のアタシは・・・
興奮して・・・
しまう・・・。

アタシはさらに激しくペニスをしごいた。

「まだ、分からんのかね、お嬢さん。そんなことをあの変態に訴えても無駄ぢゃ。こっちのセンズリこいてるオヤジに向かって訴えるんぢゃな。どちらにしても無駄ぢゃけどな。お前は、前田美由紀の犠牲になって、このせんずりオヤジになるんぢゃよ。お嬢さん、今度はあんたがこのオヤジになってせんずりこく番ぢゃ。くっふっふっふ」ヒロちゃんのソイツは言った。

ヨーコはもうワケがわからずに何かを泣き叫んだが、もう言葉にはなっていない。ときたま、ミユキぃという声が聞き取れる・・・。
ごめん・・・ヨーコ。アタシを許して・・・。
アタシには、何もできない・・・。

「あの前田美由紀は、お嬢さんの知っている美由紀ちゃんぢゃないんぢゃよ。あの美由紀ちゃんはただの変態オヤジぢゃ。うっひっひっひ」ヒロちゃんのそいつが自分の股間をまさぐりながら言った。

「うそよぉ・・・うそよぉ・・・。ミユキは・・・ミユキは・・・わたしの・・・親友よ・・・変態オヤジなんかじゃ・・・ない」ヨーコは呟いた。

「言ってくれるじゃないかよ。アイドルのカラダを乗っ取った変態ジジイのくせによぉ」アタシのカラダのオヤジが言った。「もういいや、ジジイ、飽きた。とっとと入れ替えちまえよっ」オヤジは、パンティの中に手を突っ込んでオナニーに興じている。

「くくくっ。よし、ぢゃ、入れ替えようかの。だが、その前に、このお嬢さんのカラダにちと細工をせんとな」ソイツはヨーコの後ろにある機械のボタンを押した。

「きゃあ、なに? 胸が・・・」ヨーコの小さかった胸が、急に大きくなった。服がはち切れそうだ。「う、うそ・・・こんなことが・・・」

「どうぢゃ? ちと大きくしすぎたかの?」ヒロちゃんのソイツが言った。「引っ込めるところは、引っ込めておいたぞ。いっひっひ」

「うおぉぉ。すごいぞっ! はあ、はあ。胸は大きい方が俺の好みだぁぁ」アタシは言った。股間を擦りながら。もうすぐ、出そうだ。

「そこで、やめとけ」ヒロちゃんのソイツが、アタシの手をつかんで、アタシの手を椅子のひじ掛けに置いた。その瞬間、ひじ掛けから拘束具ががちゃりと音を立てて飛び出し、アタシの手を固定した。アタシは、びんびんに膨らんだ股間をむき出しにしたまま、身動きができない。

「おおっ! いよいよだな。だーっはっはっはっは。ヨーコちゃんがオレのカラダに・・・。オレの汚らしいオヤジのカラダに。愉快ゆかい。ぬっふっふ」アタシのカラダのオヤジが言った。

「いやっ! やめてっ!!! うそよね? いやぁっ! こんな、こんなセンズリオヤジになんかに・・・なりたくないいいっ!!」ヨーコが叫ぶ。

「いよいよなんだなっ!! いよいよ俺はっ・・・がああああああっ!」アタシは叫んだ。

「それぢゃ! その叫びぢゃ! うっひっひっひっひ!!」

「入れ替われぇ、入れ替われぇ。だっはっはっは。総オレ化計画発動だぁ。いひひひひひひひひ」

アタシの頭に、ずぶりと管が刺さった感覚がした。
そして、機械から絶えず出ていた低いうなりが、いっせいに勢いをつけて轟音へと変わった。

「いやああああっ! やめてえええええええええええええっ!!!!」

「があああああっ、俺は女にっ。女になるんだああああああっ!!!」

機械から出る音が高まって、4人の叫びを打ち消した。
そして何も聞こえなくなった。
ヨーコの頭に付けられている管から、ピンク色の液体が吸い上げられていく。
そして、アタシの頭からは、青い液体が吸い上げられたのだろう。
アタシのカラダが急に軽くなった。
オヤジのカラダに押し込められていた感覚から開放された。
やっと、アタシはオヤジから開放される・・・。

その二つの液体は、機械の中に吸い込まれ、そして中央にあるリングのなかで回転したあと、ピンクの液体はアタシに、青い液体はヨーコに向かって流れ出した。
そして、ヨーコから吸い出されたピンクの液体がアタシの・・・オヤジのカラダの中にドクドクと注ぎこまれる。
同じように、ヨーコには、アタシから吸い出された液体が注ぎ込まれている。
アタシの目の前が暗くなって、アタシは暗闇に飲み込まれた。

次に目が覚めるときには、アタシはヨーコになっている。
そして、ヨーコはこのオヤジに・・・。
ヨーコ・・・ごめん。

















アタシは騙された。







ヨーコのカラダになったアタシは、毎日のように前田美由紀のカラダとレズっている。
前田美由紀にアタシのカラダを舐めまわされ、アタシは、前田美由紀のカラダをペロペロと舐めまわしてあげるのだ。

システムRのオートパイロットをオンにしたまま入れ替わったアタシは、その呪縛から逃れられなかった。

アタシのカラダの変態オヤジは、ヨーコになったアタシを自由に操ることはもうできない。
でも、それと同時に、オートパイロットもオフにできないというのだ。

アタシは騙された。
もちろん、アタシには抵抗なんて何もできなかったのだけれど。
でも・・・。

アタシの精神は、オヤジの心と同化して生きていくことを選んでしまったようだ。
そうやって、人間の精神は安定してしまうものなのだろうか。
オヤジのカラダではなくなって、ヨーコのカラダになれたということが大きかったと思う。
とにかく、アタシの・・・いや、オレの心はすっかりオヤジ化してしまった。
いまのオレは、こうやって自分の元のカラダとレズるのが、毎日の楽しみになっている。

本当は、すでにオートパイロットはオフになっているのではないかと思う。
オレはオレの意思で、ヨーコのカラダを動かしている。
そう思うのだ。
でも、もうそんなことはオレにはどうでもよかった。
オレはオレであることが、最高に愉快だ。

前田美由紀とオレは、高校時代の制服を着て、レズっている。
お互いの服を脱がし合い、お互いのカラダを舐めまわすのだ。
そして、オレの代わりに変態オヤジのカラダになったヨーコが、クローゼットの中からその様子を覗いている。
猿のようにセンズリをこきながら、ヨーコがオレたちのレズプレイを覗いているのだ。
そのシチュエーションに、オレは最高に萌えた。

中年オヤジのカラダにされてしまったヨーコが、自分のカラダと、自分の親友だった前田美由紀がレズっているのを見て興奮している。

それを考えると、オレは気が狂いそうに興奮した。

ヨーコには悪いと思っている。
しかし、ヨーコにもいつか分かるときがくる。
この倒錯のすばらしさを。
オレはそう思っている。
GTOを使った強制肉体交換による総オレ化計画はまだ始まったばかりだ。
ヨーコも、すでにその輪の中に入っているのだ。

「くひひひ。ヨーコちゃん、レズプレイうまくなったねぇ」オレとレズっているミユキが言った。「ヨーコちゃんの胸、大きいな。こんなに大きくしてもらっちゃって羨ましいぜぇ」

「ぐひぃぃ、ミユキちゃんも上手だよ。オレは、ミユキの胸の方が形がよくていいと思うけどなぁ。ぐふふ」オレは言った。

「くふふふ、それじゃ、カラダごととりかえっこしようか? オレがヨーコちゃんのカラダになって、ヨーコちゃんがオレのカラダになるんだ」ミユキは自分の股間を撫でながら言った。「このカラダにも飽きてきたからなぁ。いひひひ」

「オレがミユキちゃんのカラダに? だーはっはっはっは。そいつは最高に萌えるぜぇ」オレはミユキの胸を揉んでやりながら言った。オレが、オヤジの心のまま、オレ自身のカラダに戻って、前田美由紀のカラダを堪能する。こんなすばらしいことがあるだろうか?

「い〜ひひひ。これから、どんどん『オレ』を増やしていって、カラダに飽きたら別の『オレ』のカラダと入れ替わるんだ。だっはっはっは。あの変態ジジイも面白いこと考えてくれるぜぇ。もっとも、あのジジイは、美女のカラダを醜い中年オヤジのカラダと交換することだけに興味があるみたいだけどよぉ。オレが汚い中年オヤジでよかったよ。こんな夢のようなことができるんだからよぉ、がはははは」

「まったくだ。これからどんどん、『オレ』を増やしていこうぜ。女子高生の『オレ』、美人OLの『オレ』、アイドルの『オレ』・・・くっひっひっひ。だぁーっはっはっは」

「こんなすばらしいこと、もっと広めないとな。クローゼットの中の中年オヤジもそのうち仲間に入れてやるからな。それまでは、オレたちカワイイギャルのレズプレイ見て、チンポ擦ってな。猿みたいによぉ。ふふふ・・・はははははは、だあっはっはっはっは」

クローゼットの中から、荒い息とともに、びちゃりと精液の飛び散る音が聞こえた。

 


終わり

 

 


 

あ・と・が・き

本作品は、2001年1月現在未完で終わっているジョーカー師の作品「GTO」の続き、そのフレッシュイア・ヴァージョンであり、dark Roses. 秘書室の世紀末スペシャルびゅ〜んへの応募作品である。世紀末企画であったが、既に新世紀になっている。応募期間が、新世紀にずれこんだのだ。そうでなければ、この作者はこれを書く時間がなかった。まあ、よかった、と言いたい。

ジョーカー師の本編は、第八幕で休載ということになっている。その最後のシーンで、オート何とか機能で、記述者である前田美由紀が、オヤジの会社に行かされ、サラリーマンとしての日常を経験してくるように命じられている。したがって、話のつながりから言うと、前田美由紀が、へぼサラリーマンとして働くシーンを入れたいところなのだが、残念ながら作者であるフレッシュイアは、サラリーマンの仕事というものを経験したことがない。したがってそのシーンをどう書いたらいいのか、分からない。分からないので書かないことにした。というか誤魔化した。だあっはっはっはと書いてお茶を濁しておこう。

さて、サラリーマンの経験がない作者は、どうも「オヤジ」というキャラクターを持っていない。すでにお前はオヤジじゃないか、という批判は甘んじて受けるが、まあ、自分がオヤジかどうかを言いたいのではない。ただ単に、オヤジというキャラを立てるのが作者は苦手なようである、と言いたいだけである。そのため、オヤジはあまり登場していない。登場していても、ジョーカー師による本編の台詞をそのまま流用しているだけだったりする。したがって、この作品が面白ければ、それはジョーカー師の力であると言いたい。(もしつまらなければ、それはフレッシュイアに力がないからである。)

最後のところで、オヤジ化した前田美由紀が、自分のカラダに戻って自分のカラダを堪能することはすばらしいことだと言っている。これはTSF倒錯の極致だと思う。ジョーカー師ファンの方々には説明不要だと思われるが、これはデッドスターエンド3へのオマージュとなっている。(オマージュという言葉の使い方はこれで正しいのだろうか?)

なんのかんの言っているが、要するに、この作品はジョーカー師のお胸すりすりっである。楽しんでもらえれば幸いである。

 

当然ながら、本作品はフィクションです。登場する人物・名称は、すべて架空のものです。しかし、登場する人物の名前が、実在する人物のものと似ている場合があるかも知れません。それらは多くの場合偶然です。

本作品についての、あらゆる著作権は、すべて作者が有するものとします。
よって、本作品を無断で転載、公開することはご遠慮ください。


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