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【投稿作品】それぞれのラストシーン

たかしんに氏たこ氏あさぎり氏第9幕&あさぎり氏第10幕猫野丸太丸氏 ・うさ氏英明氏フレッシュイア氏

   

GTOanother     

強制肉体交換?別章 第九幕

 あさぎり

 

「おいっ!高畑!何やッてんだ!・・ったく、そっちはいいから この荷物を車に積んどけっ! いつまでたっても一人前に仕事も出来ねぇで無駄に 年ばっかり喰ってるだけじゃねぇのか?おい。」

「また怒られてるよ、あのオヤジ・・・。」
「 だって、しょうがないよぉ。ホントに使えないんだもん。 昨日だってさぁ、私が給湯室でお茶いれてたら、 ブツブツ独り言いってんだよ!廊下歩きながら。」
「ゲェ?ッ、変質者じゃん、あのオヤジ。」
「あっ!やばいよぉ。一瞬目が合っちゃった。アハハハハハハ」

後ろの方からこれ見よがしに聞こえる罵詈雑言の数々・・・・ その全てがこの男「高畑 康夫」 つまり今の「アタシ」に向けられた言葉。 悪意のみで構成されたギザギザの言葉のナイフ。
一切の抵抗はかなわずにアタシの心は切り刻まれていく。
「このまま逃げ出してしまいたい・・・全てのことから。」
でも、それはかなわぬ願いだった。
オヤジの身体はオート機能によりアタシの意志とは 関係なく時間通りに仕事を終えると、真っ直ぐに アタシの姿をしたオヤジの待つマンションに 向かって歩いていく。
まるで正確に時を刻む時計の様に・・・・・。

 

 

 

「おうっ、ごくろーさん。どうだったかな? ヘボサラリーマンとしての一日は、だぁーっはっはっはっ!!」

 

玄関のドアを開けると、そこはまるで別人の部屋だった。
そこらじゅうに転がるビールの空き缶や食べかけの缶詰。
乱暴に脱ぎ散らかされた洋服の先には、あぐらをかきながらビールを片手に酒臭い息をはき、
赤ら顔をしたもうひとりのアタシ。

 

そして振り向きざまにこう言い放った。



「それとなぁ先刻、警察から電話があってな、 『貴女の御両親が交通事故で亡くなったから 急いで来てくれ』って言われたんだが、 面倒だからそっちでてきとーにやっとけって断わっちまったぞ。 どうせ可愛がられてなかったって言ってたんだから 別にいーよな? だぁーはっはっはっはっ!!」


オヤジは笑いながら背を向けると再びビールに口にして ゴキュゴキュと喉をならしながら飲み干した。

「 ッぷっはぁ!うまいなぁ。やっぱり酒はビールに限る!! それに何が良いって肝臓の事を気にせずに飲めるってのが また最高じゃないか、えぇ美由紀ちゃん?」

 

アタシは一瞬オヤジが何を言ってるのか分からなかった。
血の気が引き、背筋に冷たい汗が流れる。


「ウソ・・・・」


「パパとママが・・」


「・・・・・・・死んだ!?」


「!!!!!!!!?ッ!!!」


アタシはその場で泣き崩れて大声で泣きたかったが、 例のオート機能によりオヤジに無いリアクションは取ることが 出来なかった。
怒りと悲しみと情けなさで体中が震えてくる。
その様子に気づいたのかオヤジはおつまみの剣先スルメを 口に放り込むとクチャクチャと咬みながら話し始める。

 

「何だ?何か言いたそうな感じだな。 よっし、好きに喋らせてやるぞぉ?。 今の俺様は最高に機嫌がいいからな。」
オヤジは赤い目をしながらアタシの方にリモコンを向ける。
「ぽちっとな☆」
そう言いいながらボタンを押す途中で指を止めると、 アタシの反応を期待するかの様に、 にやにやと薄笑いを浮かべながらこう言った。

「な?んちゃって、押すわけねーじゃんか。 お前、確かに言ってたよなぁ? 『アタシも親に大切にされたことなんて無かったから』ってさぁ?。だったら別に良いんじゃねーのか。 それを死んだからって急に親子の情が湧いたり するもんでもないだろ?。 それに今のお前の姿を見なかっただけでも、 両親にとっては幸せだったんじゃねーのか。 醜い中年オヤジになった愛しい娘の姿をよぉ! だぁ?っはっはっはっはっはっはっ!」

 

オヤジはそり残しのあるアタシの頬を ぺちぺちと軽く叩きながら満足そうに笑みを浮かべる。
アタシは何もする事が出来ずにただオヤジの顔、 いや元アタシをじっと見つめ返した。

 

「さっ、最高だよ・・・その表情!思わず股間が熱くなってくるぜ。 全く、美由紀ちゃんの身体は淫乱だからオジサンは火照りを 沈めるのが大変だよ。フェへへへェへへ。」
オヤジは両手をアタシの胸と股間に持っていくと恍惚の表情で 指を這わせていく。
くちゅくちゅと淫靡な音と獣のような喘ぎ声だけが室内に響く。



「・・・・・・・・・・・・・。」

 

オヤジが8回の絶頂を向かえ、そのまま眠りについても、 アタシは何も言い返す事ができなかった。

 

数日後・・・ 会社から帰ってくるとオヤジは何やら誰かと 携帯電話で会話中だった。 アタシの姿に気づいたオヤジは携帯電話の保留ボタン を押すと何やら興奮した口調でまくし立てた。

「おおっ、ちょうど良い所に帰ってきたな!オイ、お前の 銀行の通帳と口座を教えろや!。」

「はい、〇〇銀行 〇〇〇支店 〇〇〇〇〇〇です。」
言われるままアタシはオヤジの質問に答える。

「ん?っわかった。じゃ、向こう行ってろ。」
アタシが命令通りに他の部屋に行ったのを確認すると、 オヤジは保留ボタンを解除して電話の相手に喋り始める。

 

「あ?ハイハイご免なさいよ。お待たせしちゃって、 それじゃ言いますから〇〇銀行〇〇〇支店 〇〇〇〇〇〇 前田 美由紀ですぅ。 ええ、ええ、じゃそうゆう事で一つよろしくね。」


Pi☆


「いやあ?美由紀ちゃんのご両親は本当に良い両親だねぇ。 こんな出来の悪い娘の為にしっかりと生命保険に入っていて、 しかも受取人は美由紀ちゃん一人ときたもんだ。 おい、これでも親に可愛がられてないとぬかすか? 十分、愛されてんじゃねーのか!! ええっ!?」



オヤジはアタシの背中に近づくと思いっきり蹴りを入れた。 アタシの身体はバランスを崩して床に転がり込むと、 そのまま仰向けで起きあがることさえ出来ずにバタバタと 床をまさぐっている。

「フン、まあいいや。せっかく美由紀ちゃんの御両親が 残してくれたんだから有り難く使わせてもらおうじゃないか。 ・・・・・俺が。 だあ?っはっはっはっはっはっ!!!。」

アタシはオヤジの顔をじっと見上げた。 オヤジはそんなアタシを見下ろしながらまるで新しい玩具でも 手に入れたかの様に冷笑を浮かべている。

「ブンッ!!」

今度はアタシの顔の上に蹴りが飛んできた。 そして煙草をもみ消すかのようにアタシの顔の上をグリグリと 踏みつける。

(こんなの、もう許せない・・・・。)

顔を踏みつけられ醜く変形させられても 一切の抵抗も出来ずにただされるがままの アタシの無念の心を写す様に殺意に満ちた視線 が足の間からオヤジに向けられる。

「よし、そのまま目を逸らすな。じっと、じっとだぁ?。 俺を見続けろ。・・・・おおっ、たまらん!! その恨みと怒りに満ちた視線。 今まで俺が奴らにしてきた視線だ。 そうだ、俺はずっと奴らをそうやって見上げてたんだ。 だが、今は違う。 俺は生まれ変わったんだ!念願だった若く美しい女に!! もうこれで俺を笑い者にする奴はいないっ!! もうだれも『醜い』だなんて呼ばないっ!! もうこれで・・・・あはははははひひひっひふへへへへ?っ!!。」

オヤジはまるでどこかおかしくなったみたいに、 酷く興奮した様子でまくし立てている。
顔を真っ赤にして息も絶え絶えに喋り続ける その横顔を見てアタシはゾッとした。
まるで小さい頃親に甘えたくても甘えられずに ふてくされていた時のアタシの表情 そのものだったからだ。

「・・・・・・おっと、思わず興奮してしまったかな、イカンイカン。 さてと、そんじゃ明日は朝イチで銀行で金を下ろしに行って 一丁豪遊でもしてみるとするかな。 待てよ、その前に美由紀ちゃんの仕事ぶりでも 見に行くとするかぁ?。 お前のヘボサラリーマン振り、じっくり拝見させてもらうぜ。 だぁ?っはっはっはっはっはっはっはっ!!」

高笑いしながらクローゼットの中のロングコートを取り出し 袖を等すと玄関に向かって歩き出した。

 

「それと今日はヨーコの所に泊まってくるからよぉ。 楽しみだなぁ?。ヨーコってば段々、女同士にはまっちゃって アタシ、困っちゃう☆」


オヤジは今年買ったばかりのアタシの黒いストレッチブーツを 履き終えると部屋を出ていってしまった。
アタシは踏みつけられた顔を手でさすりながら起きあがると 誰も居なくなった部屋で呆然と立ちつくした・・・。

 

 

 

 

 

 

第十幕に続く。

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